
何か忙しくしていないと不安でならないという感情を抱くタイプの人たちがいます。
特に真面目な人ほどこのタイプが多いです。
最近の若者は特にこういったタイプの人が増えているようなのですがその理由を少し調べてみました。
人が行動を起こすときの動機
人間は何か行動をするとき、その動機は2つの方向性があります。
一つが自分が積極的にやりたいからやるというもの。
もう一つがやらなければまずいからやるというもの。
例えば、前者の場合は自分の趣味などが当てはまります。
・映画を見たいから映画を見る。
・スポーツをしたいからスポーツをするなど。
逆に後者は、勉強や会社などが当てはまります。
勉強しないといい大学に行けないから、ひいてはいい会社に行けないから勉強する。
ちゃんと仕事をしないと給料が下がったり、クビになったりするから仕事をするなど。
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同じ人であれば全てが前者の理由で動くわけでもなく、全てが後者だけの理由というわけではないです。
同じ人でも時には積極的な理由で、ときには消極的な理由で動たりします。
ただ、このバランスはその人の性格によるところが多いことは確かです。
心配性の人は、常に勉強しなきゃとなっている人が多いですし、逆に楽天家の人は常に羽を広げている場合が多かったりします。
ただ、これはその人が置かれている環境にもよっても変わってきます。
例えば、みなさんが受験生だった時はどうだったでしょうか。
もし、ちゃんと受験期に勉強を毎日勉強していた人であれば、勉強しないで少しでも遊んでいると不安になったりはしなかったでしょうか。
常に勉強しなきゃという強迫観念にかかっていて、1年中自由な感覚がなかった人も多かったはずです。
ただ、そうした人も大学に入ってしまえば、特に勉強しなきゃという強迫観念もなく遊び呆けるような人も多いのではないでしょうか。
このように人は自分の置かれている環境において積極的な理由で動くことと、消極的な理由で動くことのバランスが変わってくると言えます。
この話は個人の環境変化についてでありますが、実はこの話は時代の環境変化も関係してきます。
内定者が行う「配活」とは!?
最近の学生はあまり羽を伸ばさずに就活や将来のための自己成長に努めている人が多いです。
ニュースでは就活が終わった学生が、終わって自由になったから遊ぶのではなく、入社したときに希望部署に行くためにOB訪問を続けているという「配活」というのが流行っているという話がありました。
同じ会社に入っても、いい部署と悪い部署があるので、せっかくいい会社に入ったのだから、悪い部署にはできるだけ入りたくないというのが行動する大きな理由の一つだということです。
以前であればこうした動きをする学生は少なかったでしょう。
おそらく、こうした動きは今の学生が以前よりも就職に対して何かしらの強迫観念があるからではないでしょうか。
会社に入ってもちゃんとやらないと、そのうち投げ出されてしまう。
もし、倒産したときに大丈夫だろうかという心配があるのではないでしょうか。
特に、僕も含めてこれから会社に入る年代の学生は日本の経済が常に停滞、または後退しているイメージしか持っていないです。
大体、生まれが1990年前後で、物心ついたころには、ちょうどバブルが崩壊し、好景気という話を聞いたことがなかったです。
僕自身、小さいころにニュースで聞き覚えのある言葉が「不良債権」という言葉でした。
社会全体に包まれている雰囲気が、高揚していたと感じたことは一度もありません。
そんな学生にとっては経済とは淀んだ重い雰囲気に近いイメージを持っているのだと思います。
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だから、何も努力をしていないとなんとなくまずいのではという強迫観念が強くあり、就活が終わってもなお行動しているのです
僕自身もネットビジネスを始めたきかっけがここにあります。
自分の力で何もできないとどうしようもなくなってくるのではないかと。
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ただ、この強迫観念は社会の環境がおそらく悪くなる一方なので自分の環境が劇的に改善しない限り、ずっと付きまとわってくるものなのかもしれません。
受験時代の何とも分からない束縛感がずっと続いてくるのであれば、本来の意味で羽を伸ばせる時が来るのでしょうか。
社会全体の重い雰囲気を打破することはやはり難しいことなのでしょうか。
ただ、それができないとますます漠然とした不安にさいなまれる人が増えてくると予想されます。
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